アウトドアを始めたきっかけ

ロング系のランやワラーチランやサンダルで低山ハイクをしているのを気にして頂き、アウトドアを始めて色々なアクティビディを始めたきっかけの質問など頂いたので簡単に綴ってみたいと思います。

 

僕は震災を二回経験しています。

1回目は阪神淡路大震災。明け方ということも有りましたが、長時間の揺れには本当に驚きました。この前の日から丁度熱を出して寝込んでいた学生時代。2時ぐらいに目が覚めその数時間後に大きな揺れが関西エリアを襲いました。

僕はこの時何もできず、この揺れがどんどん大きくなったら外に飛び出ようと思いました。その境でちょうど揺れがおさまり、一階へ降りると母親が弁当作りで朝早く仕込んでいたところ、地震に見舞われ食器棚を押さえていました。

と同時に家族が一階へ集まりはじめ、テレビでその惨事の大きさを知ることになりました。神戸に移り住んだ親戚の安否、、、結果的には無事で親類関係も無事でしたが、関西としては非常に悲惨な結末を迎えました。

そして次に迎えたのは東日本大震災。期末のレビューを行っていた最中に起こった驚異的な揺れになす術なく、、、ただ幸いにも働いていたビルも無事でその時もことなきを得ましたが、余震によって行動を制限され、交通インフラも全て止まりなす術なく職場に待機。家族も幸い無事でしたが家にその日は帰れない、、、。帰れたのは次の日の朝。電車は入場制限で、確か朝10時ぐらいにようやく改札が開き始め、帰れたのは7時間後。。。

本当に自分はちっぽけな存在で、何もできないんだなと痛感して自分への嫌悪感が高まった時でした。

 

一番大事な家族の元に直ぐに帰れなかった。。。

 

せめて陸続きなところなだけに遠いという理由で諦めてしまいましたが、もし歩いて、、、走って帰れたら。。。

そんな経験から時間がかかっても自分の足で帰れる事を目標に走る事を始めました。

 

災害への対策、防災の意識から、キャンプを始めたのも一つのきっかけです。計画停電化でも動じず、水もミネラルウォーターだけではなく、濾過して飲料水を作るなど。

ファミリーキャンプは月2回ペースで、、、せめて最低限の設備で外で生きていけるようになりたい。そんな思いで始めました。家族で経験しておくと最低限の設備で生活するということが資産となりました。

 

ウルトラマラソンやトレイルラン、そしてハイクも同じ理由です。交通機関が使えなくても、、、何かあったときに自然で生きていけるように、、、

 

すべては防災の観点でアウトドアを始めました。ちょっと面白そうだなというのも頭の片隅に情報としてありましたが、きっかけが防災意識でした。

 

日本は災害の多い国です。

梅雨時期の豪雨、、、竜巻、、、台風、、、地震、、、突然の大雪、、、

豊かな四季がある反面同じだけ災害がある。

リスクヘッジの勉強がこれだけ災害を通してできるのも四季豊かな日本の一つ魅力だと考えます。

 

人それぞれアウトドアを始めたきっかけは違うと思いますが、この災害大国の日本で生きる、サバイバルな切り口もあって始めたという一人の人間のお話でした。

 

少しでも共感いただければ幸いです。