ブランドスタートの振り返りとこれから

1 / ブランドスタートの振り返り

自分の隙間時間を十分に楽しむことをコンセプトに「backdoor to your mountain」をかかげスタートしたMOUNTDOOR。

時間は生きていると本当に有限で、ふとしているともう昼?もう夜?ってことが多いはず。時間が長いと思ったころは本当に苦痛でしかなかったけど、今振り返ってあの時、あの時間、何してたんだと思うことが多い。それって時間の価値がどんどんわかってきていることで、それ自体に大きな価値があると思ってます。

僕はブランドをスタートしたのは人より本当に遅いと思います。影響を受けた東京ストリートシーンの90年代、裏原シーンど真ん中世代でした。その頃憧れているブランドを立ち上げている方は学年で2~3上、もしくは同世代?という人も中にはいて、当時そんなブランドが80~100はあったと思います。

その頃Tシャツくんを買ってみてTシャツを作ったりして遊んでましたが、結果ブランドを作るなんてところには到底いたらず、それは行動力やブランドをやるっていう熱意がなかったと思ってます。

 

僕の隙間時間はもっと別のこと。そう思ってましたし、間違っていないと思います。

 

時を経て、色々な社会経験を積んで、ある程度の年数~キャリアを積むことになりました。山でいうと9合目くらいになったころでしょうか、頂上も近いし、景色をどーれ見てみるか、と。そこから見える社会の風景は烏滸がましくも自分が歩む道だったのか、頂上も近いところでふと考えることになりました。これから次に同じルートじゃなくて違うルートで下山して違う景色をみてみたいなと思いました。

 

社会に入って若いころはとにかく良いものが欲しいから頑張る!とガムシャラに働きました。渡航するチャンスが多く、語学習得にも役立ち、商流の中間に立ちながらもモノを集めて半完成品を作ることに従事したり、イベントの立ち上げや運営、店舗のマネージメント、色んなキャリアを詰めて一周廻った時に、、、自分自身で物作ったことがない。。。有形なるもの、作品って誰かに見て評価してもらったことがない。。。

そんな時に僕も隙間時間で何かものづくりを始めてみようと思いました。それは学生の頃にかじったTシャツ作り、そしてほしいものを探して買うんじゃなくて、欲しいものを先ずは何か一つ作ってみようと。

 

Tシャツは調べたらもうインフラもかなり整っていて、スタートがすぐにできる。昔はTシャツを買って、当時は印刷屋さんを自力でネットの電話帳なんかで探して電話して、それで無理ならDIYキットみたいなものを探してやってみて。と凄く時間がかかったけど、今はデータの受け渡しでできてしまう。これはデザインはしっかり考えてイラストレータで作ると思いゆっくりと時間をかけて、自宅に帰ってデザインスタートしました。(のちのORC Tシャツ / HIKE Tシャツが先駆け)

 

縫製品はやはりカットソーやパンツは型紙が大きいし、精度よく作ることがスタートでは難しい。だったら先ずは小さいバッグ、子供用のポンチョを作ってみようとスタートしました。それで先ずは家庭用ミシンを小遣いを貯めて購入。それが2018年の春頃でした。ちょうど山を2014年ごろからもう一度スタートしはじめており、トレイルランニング~ウルトラライトハイクプロダクトがメディアにどんどん出始めの頃でしたので、刺激を受けいたころ出会った防水素材のX-PAC。レイ・ジャーディンの記事を見て、myog(make your own gear)という1つの自作コミュニティがあることを知り、僕も自作してみようとアメリカの通販サイトでシルナイロンとX-PACを購入しました。当時は自分の小遣い1万円からスタートしました。

ミシンは中学生の頃にやった以来で、ほぼ初心者。糸替えもよくわからないし、兎に角説明書や動画を見て(ほんとyoutubeはありがたい)ミシンに取り組みました。実際殆ど練習もせず、頭で形にしてサンプルを作って、そこから外寸~縫い代を計算してます。アナログですよね。でもそんな感じで初めて作ったのがサコッシュ。3作目ぐらいに、友人が購入してくれたのがきっかけで、少しずつインスタグラムにアップし始めました。

そこで自分が作り始めた「隙間時間」をブランドコンセプトにして、隙間時間への勝手口として「backdoor(勝手口)」を。そしてブランドを始めた影響のある「山」へのリスペクトから山へ行くための隙間時間を作るためのテーマを掲げ、backdoor to your mountainとしました。これは自分へのメッセージ(山へ行くための道具つくりや山へ行くための時間作り)としています。そして山への扉の名前として、MOUNTDOORとしました。

MOUNTDOORという勝手口を通ってあなたの大事な人生の隙間時間を往来してほしいという思いでこのブランド名を作りました。

これがブランドスタートです。

MOUNTDOORを通っていく山もいいし、それ以外でもいい。その時、その日の気分で色んな人生の限られた時間を有意義にしてほしいと思っています。

 

2 / これから

MOUNTDOORは僕らのフィルターを通して提案するプロダクトをユーザーさんと共に今より1つ上に高めていく、それを目指すメーカーです。勝手ながらそう思ってます。

ユーザーさんがいいな、ここはちょっとだめだなという意見を頂きながら次へと繋ぐ、支えて頂ける存在がユーザーさんだと思っています。今はまだまだ先の話ですが、自前の工房+ショップやパートナー店様の店頭で、シーズンごとやイベントごとにユーザーさんとお話したい、そしてユーザーさんに面と向かって、感謝の言葉を贈りたいです。

 

MOUNTDOORの製品は少しだけ癖をつけた道具としてのモノづくりを行っております。それは年々の考え方で受け入れられるデザインが異なり変わってくると思いますし、そのコンセプトを受け入れられないと事も中にはあると思いますので、マスっぽい大量生産品には向いていないと思っていますので、大々的にオンラインでの在庫販売を行っていない(ヤフーや楽天など)です。なのでユーザーさんにも大事にしていただきたいプロダクトばかりなので、あえてMOUNTDOORはセールなどは行っていませんし、販売の仕方も工夫したりしています。

今はMOUNTDOORのオンラインショップでの発信とご縁があってお取引ができているパートナー店舗様のみでの販売となっており、パートナー店舗様にも少しご協力いただいて可能な限りその地域に住まうユーザー様へMOUNTDOORのプロダクト触っていただいて購入頂くことをメインにご協力いただいております。

またマンパワー的な部分も現実的にありまして、規模的には他のブランドさんに比べてまだまだ少量生産ですが、それでも定番品に関しては国内の実績ある縫製工場さんに依頼して品質をキープして生産のご協力を頂いております。先々は工場探訪して、インタビュー形式で記事を作りたいなと考えております。

MOUNTDOORはある程度の規模は目指したいと思いつつも、おそらくは自分たちで完結できる規模内でよくを言えばユーザーさんすべてと向き合えるまでを規模の限界と考えているので、ユーザーさんに満足いただけるようにモノづくりを行っていき、可能な限り行き届くように販売もしていきたいです。

まだまだ、まだまだなメーカーですが、皆様、今後ともよろしくお願いいたします。