山町ショートパンツの考察

山町ショートパンツを色々な素材でサンプルを作ってみて、その素材別の肌触りや風合い、機能、色の発色性を今回レビューしてみました。一長一短、、、絞り込むのが難しいけど、どうやってリリースを判断しているか見ていただければ幸いです。

山町ショートパンツの素材

山町ショートパンツは大きく分けて3つの素材でテストしました。

  • スタナータッサー
  • タスランナイロン
  • マックローリー

どれも特徴的なナイロンですが、素材別にご説明します。

スタナータッサー

スタナータッサーはTORAYの開発した畝のあるタッサーナイロン生地です。表面はコットンのような風合いですが、肌触りはナイロンです。

撥水加工もされており多少の雨であれば水を弾きます。オリジナルのキャップにも採用している生地でして、ショートパンツにも試作で使いました。

 

しかし「毛玉=ピリング」が目立ったことと、ショートパンツにしては生地が厚手だったことで、蒸れ感もかなりあったので試作でこの生地はクローズしました。特にまた部は擦れるので、この毛玉が顕著に表れたスタナータッサーでのパンツ作成は外しました。

他にもポケットとTシャツが擦れる部分でも毛玉が見れましたので、やはり「畝」がある分摩擦係数が高くなり、毛玉ができやすい生地となります。

 

タスランナイロン

タスランは非常にコットンに近いナイロン100%でした。特にピリングには強く、半年間使用し続けても破れはしないししなやかでタフな素材でした。

特にスタナーよりも薄手で足捌きも良く1stの山町ショートパンツに採用しました。

コットンライクなのでそれと引き換えに透湿性はやや低いとは言え、コットンに比べれば乾きも早く、非常に使いやすい素材です。強いてゆうなら発色性があまりなく、マットなカラー感です。いい意味では合わせやすく、市場で入手しやすいオールマイティな生地といえます。

 

MACLOWLY®️

マックローリーはタスランと迷いました。というのも「タスラン」生地はコットンに近いナイロンで、シャカシャカ感もナイロン生地では少なく、履かれても受け入れられやすいと思ったからです。

一方今回試作でお披露目しているマックローリーは見た目はコットンライクですが、肌触りはややシャリっとしてナイロンで、新品当初はガサガサとした音はなりますし、洗濯直後はパリッとしますので生地擦れ音は初めは大きいです。

この音は履いてから行動直後は少し気になると思いますが、直ぐに馴染じみますので、シャカシャカという音は和らいできます。

ただ、この「シャカシャカ感」にあるのが「肌離れ」の良さと軽さです。この生地はタスランより数g程度の軽さがありますが、感覚的にはその半分くらいではないかと思うような「軽さ」と「ドライ感」を感じます。特に行動量の多いランニング中は心拍数も上がってきて体温も上がり、汗が出始めると、タスランではやや生地のまとわり感や通気性がマックローリーと比較すると不足していると感じます。

より活動的な場所ではこのマックローリーに分があると思います。

 

そしてタスランにはなかった「発色」の良さがこのマックローリーにはあります。

 

MACLOWLY®️って何?

以前にもご案内しましたが、ユニチカトレーディングさんで作っているナイロン生地です。大手メーカーの春先のアウターやショートパンツなどにMACLOWLYは採用されております。

MACLOWLY撥水性も良いので、水が浸透しにくい分透湿性がキープできますので、蒸れにくい素材と言えます。

 

MACLOWLY®️の撥水性は??ドライ感は?

試しに実験してみました。

 

タスランも撥水性はありますが、水が染み込むのが早くいです。単純にその分水分を生地が含みやすいので、生地が呼吸しづらくなります。それは透湿性を阻害し易くなり、蒸れやすいということになります。

MACLOWLY®️は撥水性がある分その点蒸れにくいということになり、ドライ感を保てるということになります。僅かな差ではありますが、それでもパフォーマンスに大きく左右すると思います。

少しでも快適に動けるということは大きなアドバンテージです。

 

 

まとめ

生地別にそれぞれご紹介しましたが、どの生地にもいい部分はあります。その中でどの生地を選択していくか舵取りが難しいところで、生地を作るメーカーさんは本当に悩ませてくれます。

その中で上手く生地チョイスして、よりよい山町ショートパンツ、その先の山町アンクルパンツの作成に取り掛かれればいいなと思います。

 

そんな山町ショートパンツ / MACLOWLY®ですが、一つのアウトドア活動の選択肢になれば幸いです。